東京のコンクリートジャングルで日々を過ごしていると、緑や森林浴が恋しくなる時がありますよね。この記事では、都内から簡単にアクセスできる6つの山のハイキングコースをご紹介します。さあ、土の道を歩いて新鮮な空気を楽しみに行きましょう。

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高尾山
まずは定番のコースからご紹介しましょう。高尾山は新宿駅から1時間圏内というアクセスの良さが魅力です。京王線を利用すれば、標高599メートルの山の麓にある高尾山口駅まで、直通特急で約50分。山頂からは美しい富士山を拝むことができますが、他の山々と同様、雲に隠れてしまう前の正午までには展望ポイントに到着しておくのがベストです。
高尾山が最も賑わうのは、紅葉が山を彩る11月上旬や、古刹・薬王院へ数千人もの参拝客が訪れる正月休みです。この時期の混雑は相当なものですが、それでも人々を惹きつけてやまないのは、山頂へと続く7つのコースがあらゆるレベルのハイカーを受け入れてくれるからでしょう。
山の中腹にある寺院やビアガーデンまでは、ケーブルカーで手軽に登ることもできます。最も初心者向けの「1号路」は、道が蛇行しながら緩やかに続いており、途中の寺院やさる園、立ち並ぶ飲食店を楽しみながら90分ほどで完歩できます。
私個人のおすすめは、小さな山の神社や滝を傍らに、より素朴な山歩きを楽しめる「6号路」です。下山には「7号路(稲荷山コース)」を選んでみてはいかがでしょうか。登る際はタフな急斜面ですが、下りには適しており、尾根伝いの道からは相模湖の清々しい景色も堪能できます。
さらに本格的な挑戦を求めるなら、高尾駅からバスで「陣馬高原下」の終点まで向かい(約35分)、標高857メートルの陣馬山を目指すルートがあります。山頂にある白馬の像を起点に、高尾山まで尾根沿いに続く17kmの縦走路は、健脚なハイカーはもちろん、トレイルランナーの練習コースとしても最適です。

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御岳山と大岳山
東京の日帰りハイカーにとって、これこそ自信を持っておすすめできるトレッキングコースです。奥多摩三山の一角をなす大岳山(標高1,267m)は、四季を通じて一年中楽しめるのが魅力。旅の始まりは、新宿から電車で約1時間半の御嶽駅です。駅の唯一の出口を出て右へ進むと、道路の向かい側にバス停があります。ここから西東京バスで「ケーブル下」まで向かい、さらにケーブルカーに揺られること6分。標高929メートルの御岳山頂付近に到着します。
ここには2,000年以上の歴史を誇る武蔵御嶽神社が鎮座しており、荘厳な空気が漂います。神社から大岳山頂へと続く道中には、聖なる巨石「天狗岩」や、ピクニックに最適な穏やかな「ロックガーデン」、そして神道の聖地として知られる「綾広の滝」など、見どころが尽きません。滝を過ぎてから山頂までは本格的な登り坂となりますが、登りきった先には富士山の絶景が待っています。
このトレッキングの所要時間は、ケーブルカーやバスの乗車時間を含めて往復で約5時間ほど。大岳山頂から御岳山へ引き返す代わりに、90分ほどかけて奥多摩駅方面へと下るルートもおすすめです。下山後に多摩川の清流で涼んだり、温泉に立ち寄って疲れを癒やしたりするのも贅沢な過ごし方でしょう。また、大岳山まで足を延ばさずとも、御岳山からツツジやシャクナゲが咲き誇る美しい日の出山へ向かうハイキングも楽しめます。ここは元旦の初日の出スポットとしても非常に人気のある場所です。

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川苔山
東京西部の奥多摩エリアに位置する川苔山は、近隣の他の山々に比べると、知る人ぞ知る「隠れた名所」といえる存在です。新宿駅から中央線で奥多摩駅まで直通でアクセスできますが、おすすめは週末や祝日に運行される「ホリデー快速おくたま号」の利用です。約90分で到着するこの快速を使い、奥多摩駅から1番乗り場のバスに乗車して15分。「川乗橋」停留所で下車すれば、そこが標高1,363メートルの川苔山へと続く登山口です。
このコースは決して過酷すぎる登山ではありませんが、適度な登りごたえと息をのむような美しい景色が、ハイカーの冒険心をくすぐります。最大のハイライトは、落差40メートルを誇る「百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)」です。東京にある滝の中でも一際印象的なこの名瀑は、訪れる人々を圧倒します。
川苔山のコースが「原始的」とされる理由の一つに、登山道にトイレ設備がないことが挙げられます。例えば日の出山のように太陽光発電の洗浄トイレが整備された山に比べると不便さは否めませんが、この近代設備の欠如こそが、初心者ハイカーを遠ざけ、静かな山歩きを可能にしています。
ハイキングの合計時間は3時間から4時間ほど。山頂から奥多摩駅へ戻るルートのほか、気分を変えたいのであれば、鳩ノ巣駅や古里駅へと直接下りるルートも選べます。人混みを離れ、奥多摩の深い自然に浸りたい方には、まさにうってつけの場所です。

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丹沢山
神奈川県北西部に広がる丹沢山系の原生地域は、地元の人々が大切に守り続けてきた「秘宝」ともいえる場所です。細やかに整備された登山道は、やがて森林限界を超え、富士山の雄大な裾野と周囲の連峰を一望できる大パノラマへとハイカーを誘います。ここはベテランのトレイルランナーから日帰り客まで幅広く親しまれており、おすすめの出発点は景色の良い「大倉」です。駐車場も完備されていますが、新宿から小田急線で渋沢駅まで75分、そこからバスに10分ほど揺られてアクセスすることも可能です。
大倉の駐車場から北へ10分ほど歩くと、塔ノ岳へと続く標識が見えてきます。山頂の塔ノ岳(標高1,491m)までは、標高差1,200m、距離にして7kmというハードな道のりが続くため、富士登山のトレーニングにも最適です。
行程にゆとりを持たせたい多くのハイカーは、山頂にある「尊仏山荘」への宿泊を選びます。夜20時に消灯となるこの山小屋は、電話予約が必要ですが、宿泊客だけが味わえる特権があります。それは、翌朝早くに目覚め、山頂という特等席から眺める神々しい日の出です。その後、さらに70分ほどかけて丹沢山(標高1,567m)の山頂を極め、再び大倉へと戻るのが王道のルートです。
また、少し違った体験を求めるなら、大倉から鍋割山(標高1,273m)を目指すのも良いでしょう。ここでの楽しみは、山小屋の主人が振る舞う大人気の「鍋焼きうどん」を味わうことです。さらに、より洗練された山のひとときを過ごしたいのであれば、近くの大山にある阿夫利神社のモダンな茶寮にも、ぜひ立ち寄ってみてください。

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筑波山
標高877メートルの筑波山は、東京から北へ約90分の場所に位置しています。秋葉原駅からつくばエクスプレスで「つくば駅」まで45分、そこから筑波山神社行きのバスに乗り換えて45分ほどで到着します。「日本百名山」の一つにも数えられるこの山には、男神と女神を象徴する2つの峰があり、日本を創造したとされる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)がそれぞれの頂に鎮座しているという神話が残っています。麓にある筑波山神社は、西暦710年に奉納された歌が残るほど、関東近郊でも屈指の歴史を誇る古社です。
ハイキングの道のりは、見た目以上に挑戦的です。神社から歩き始めると、道はすぐに険しさを増していきます。東側の「白雲橋コース」は頂上まで約2.6km。もう一つの「御幸ヶ原コース(2.4km)」よりわずかに距離は長いものの、スイッチバックのない直登が続く後者に比べれば、少しだけ緩やかなルートと言えるでしょう。時間と体力を節約したい場合は、ケーブルカーやロープウェイを利用して一気に山頂付近まで上がることも可能です。
約2時間の登山の疲れは、眼下に広がる広大な関東平野の絶景や、心地よいピクニックポイントによって程よく癒やされます。筑波山は、その独特な名前が付けられた「奇岩」の数々でも有名です。大黒天の背中のように見える巨石群や、仏陀の横顔を思わせる岩、海で交差する2隻の船のような岩など、自然の造形美が目を楽しませてくれます。中でも興味深いのはパワースポットとして知られる「ガマ石」で、多くの参拝客が幸運を祈って、カエルの開いた口に見える隙間へと石を投げ入れます。
山頂からは関東平野を一望できる大パノラマが広がり、レストランやお土産屋も充実しています。晴れた日には遠く富士山や東京スカイツリーまで見渡せることも。下山は1時間強、往復の合計時間は3時間から4時間ほどと、歴史と絶景、そして不思議な岩巡りを一日で満喫できる魅力的なコースです。

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鋸山
千葉県に位置する鋸山(のこぎりやま)は、東京から訪れることのできる最高の日帰り旅行先の一つですが、西側の山々に比べると、なぜかそれほど名前が知られていません。
東京湾沿いの金谷の町を見下ろすこの山へは、東京駅からJR内房線の「浜金谷駅」まで電車で約2時間、または久里浜から金谷までフェリーに揺られて40分ほどでアクセスできます。登山口はフェリー港から歩いて15分、浜金谷駅からは10分ほどの場所にあります。
標高329メートルの山頂へは、1時間ほどかけて徒歩で登ることもできますが、脚力を温存したい方はロープウェイを使えばわずか5分から10分で到着できます。山頂から険しい道を少し進み、階段を下りていくと、西暦725年に創建された広大な「日本寺」の境内に入ります。ここでの見どころは、岩肌に直接刻まれた高さ30メートルもの圧倒的なスケールを誇る「百尺観音」です。
観音像から数分の場所には、展望ポイントが集まる瑠璃光展望台があります。なかでも有名なのが「地獄のぞき」と呼ばれる場所で、切り立った岩の突き出しから真下を見下ろす、文字通り目が眩むような絶景を楽しむことができます。そこからは「千五百羅漢道」を通って下山しましょう。この長い道沿いには、自然の浸食や人工的に作られた岩の洞窟、窪みが点在し、その一つひとつに仏教の聖者や神々の彫像が安置されています。
さらに斜面を下っていくと、高さ31メートルの荘厳な「日本寺大仏(薬師瑠璃光如来)」が姿を現します。これは石彫仏としては日本最大を誇り、静かな広場の中に悠然と鎮座しています。鋸山の行程全体は約90分ほどですが、点在する絶景や歴史的な遺構をじっくりと堪能するなら、ぜひ時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
この記事は、Nick Narigonによる英語の原文を翻訳・編集したものです。