名古屋にあるジブリパークがさらにテーマエリアを拡大し、今度はファンを『風の谷のナウシカ』の世界へと誘います。愛知県は8月7日、長久手市の愛・地球博記念公園内に、世界中で愛されるスタジオジブリの同名作品を題材とした新しい施設を検討中であることを発表しました。
構想中の新施設は愛・地球博記念公園の西口広場付近に建設される予定で、県は基本構想や設計、地質調査などの費用として約3億9,000万円の補正予算案を提出する方針です。ただし、オープン時期はまだ発表されておらず、来園者がどのような体験を楽しめるのかといった詳細も今のところ明らかにされていません。
関係者によると、同エリアは現在、全天候型の屋内空間として計画されています。パークに新たなアトラクションを加えるだけでなく、名古屋の厳しい夏の暑さを和らげ、来園者に少しでも長く滞在してもらう狙いもあります。
記者会見において、愛知県の大村秀章知事は『ナウシカ』について特に熱狂的なファンが多い作品だと触れ、パークに「強力な」魅力を付け加えることになるだろうと語りました。このプロジェクトは、ジブリパークの整備における「第3期」の展開を象徴するものとなります。

© 1984 Studio Ghibli / Tokuma Shoten
ナウシカの世界へ足を踏み入れる
作品に馴染みのない方のために解説すると、『風の谷のナウシカ』は、古の環境災害によって荒廃した世界を舞台に、「風の谷」の幼き族長の娘であるナウシカの活躍を描いた物語です。人類の文明の残り香の先には、王蟲と呼ばれる巨大な虫たちが生息する死の森「腐海」が広がっています。
ナウシカは過酷な自然世界を恐れるのではなく、それを理解しようと試み、戦火を交える国家間の争いや、ますます危険を増す環境を力で支配しようとする人類の抗争に巻き込まれていきます。本作は、息をのむような美しい風景、巨大な生命体、そして実に人と自然の複雑な関係性を鋭く描いたテーマ性で知られており、ジブリパークのナウシカエリアがどのような姿になるのか、ファンの間で多様な想像を掻き立てています。
1984年に公開された本作は、宮崎駿が原作・脚本・監督を務め、高畑勲がプロデュースを担当しました。スタジオジブリが正式に設立される前年に公開された映画ですが、現在では同スタジオの映画史における原点にして不朽の名作として位置づけられています。

愛知で広がり続けるジブリの聖地
2022年11月に開園したジブリパークは、愛・地球博記念公園の敷地内に位置し、従来のテーマパークとは一線を画す、スタジオジブリの世界を散策しながら体感できるアプローチを採っています。大規模なライドアトラクションに頼るのではなく、スタジオ作品の世界観、建築物、そして細やかなディテールを丁寧に再現しているのが特徴です。
現在、パークは「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「ドンドコ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5つのエリアで構成されています。来園者は『となりのトトロ』、『耳をすませば』、『もののけ姫』、『魔女の宅急便』、『ハウルの動く城』などの名作からインスピレーションを得た再現スポットを巡ることができます。もし新しい『ナウシカ』施設が実現すれば、愛知を訪れるべき理由がまたひとつ増えることになります。
この記事は、Ynes Sarah Filleulによる英語の原文を翻訳・編集したものです。