東京の東側、江東区に位置する清澄白河は、静かな倉庫街から、今や都内でも有数のクールな文化的エリアへと変貌を遂げました。広い運河、古い建築、そして改装された工場が混ざり合い、美術館やカフェ、デザインショップにとって最高の舞台となっています。都心の喧騒とは異なり、ここではゆったりとした時間が流れています。気の向くままに散策し、コーヒーを味わいながら、穏やかな一日を過ごしてみませんか。

午前:ブルーボトルコーヒーで一日をスタート
清澄白河といえば、まずはコーヒーです。2015年に ブルーボトルコーヒー が日本1号店の場所にここを選んだことで、この街はサードウェーブコーヒーの聖地となりました。改装された倉庫を利用したミニマルな空間と、丁寧に淹れられた一杯が、コーヒーの街としての評判を確固たるものにしました。
歩いてすぐの場所にある ARiSE COFFEE ROASTERS(アライズ コーヒー ロースターズ) は、また違った趣があります。こぢんまりとしていて、オーナーが常連客と語らいながら一杯ずつハンドドリップする、温かみのあるお店です。その中間的な雰囲気なら、ニュージーランド発の オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ がおすすめ。木漏れ日のような光が差し込む開放的な空間で、滑らかなフラットホワイトを楽しむことができます。

午前遅く:清澄庭園を散策
コーヒーで一息ついたら、東京の隠れた名勝、清澄庭園へ向かいましょう。かつては大名の屋敷であり、後に 三菱 財閥の創業者・岩崎弥太郎によって整備されたこの回遊式林泉庭園は、池、石橋、そして手入れの行き届いた松が織りなす静かなオアシスです。池の周りに配置された「磯渡り」を歩き、カメや鯉を眺めながらの散策は、瞑想的なひとときを与えてくれます。上野や新宿の公園ほど混雑しておらず、その静寂そのものが魅力の一つです。

ランチ:街の個性が光る地元の味
ランチタイムには、このエリアのクリエイティブな気風を反映した小さな個人経営のレストランが揃っています。1960年代のアパートをリノベーションした fukadaso cafe(フカダソウカフェ) は、ヴィンテージな魅力溢れる空間で軽食や自家製スイーツを楽しめます。しっかり食べたいなら、老舗の蕎麦屋 尾張屋 へ。落ち着いた雰囲気の中で伝統的な江戸前蕎麦を味わえます。ゆったりとした食事のペースが、次の目的地へ向かう前の心休まる時間にしてくれるはずです。

午後:アートとデザインに触れる
午後は、街に点在するアートスペースを巡りましょう。目玉は、日本最大級の現代美術館の一つである 東京都現代美術館(MOT)です。広々としたギャラリーでは、日本のモダニズムから世界の最先端インスタレーションまで、多彩な企画展が開催されています。
より親密な体験を求めるなら、街中に点在する小規模なギャラリーに立ち寄ってみてください。Ondo Gallery、Hagiwara Projects、Ando Gallery、そして 無人島プロダクション などがあります。これらの多くは倉庫を改装したものや、さりげない外観の建物の中にあり、街の中に隠れた宝石を見つけたような気分にさせてくれます。

夕方前:再びのコーヒー(あるいは甘いもの)
そろそろ二度目のコーヒー休憩の時間かもしれません。ARiSEの姉妹店で、よりモダンな雰囲気の「ARiSE Coffee Entangle」では実験的なブレンドを楽しめます。また、甘いものをお探しなら「MONZ CAFE(モンズカフェ)」でラテと一緒にケーキをどうぞ。甘いもの好きなら、fukadaso cafeの名物プリンや、路地裏のベーカリーから漂う焼きたてパンの香りに誘われて、ちょっとしたおやつを買うのも午後の楽しみです。

夕暮れ:水辺でリラックス
日が傾き始めたら、清澄白河を流れる川沿いの道を歩いてみましょう。木々が並び、シンプルな橋がかかる穏やかな水辺は、ジョギングやサイクリング、散歩を楽しむ家族連れがゆきかう、東京の日常の風景を見せてくれます。まだ帰りたくないなら、居心地の良いバーや居酒屋もいくつかあります。「深川蒸留所」や近くのクラフトビールスポット「FUKAGAWA BREWERY」で、電車に乗る前に一杯楽しむのも素敵な締めくくりになります。