幸運、愛、そして長寿の象徴である藤は、日本で最も愛され、人々を魅了する花の一つです。4月から5月にかけて鮮やかな紫色で彩る藤は、日本最古の歌集『万葉集』をはじめ、古くから文学や芸術に描かれてきました。 

藤は日本の歴史とも深い関わりがあります。例えば、藤の蔓の繊維は、日本最古の織物とされる「藤布」を織るために使われてきました。また、奈良時代から平安時代にかけて日本を統治した藤原氏に由来する「藤原」など、多くの日本の名字にも「藤」の文字が含まれています。

この記事では、日本各地の素晴らしい藤の名所と、訪れるのに最適な時期をご紹介します。  

ashikaga flower park wisteria

あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)

2014年、あしかがフラワーパークはCNN Travelによって「世界の夢の旅行先」の一つに選ばれました。園内には350本以上の藤があり、その中には樹齢160年を超える大藤も。白藤のトンネルや、珍しい鮮やかな黄色のきばな藤のトンネルなど、多彩な藤の風景が楽しめます。夜には、ライトアップされた藤棚が水面に映り込み、息をのむほど美しい光景が広がります。 

見頃:4月中旬〜5月中旬
イベント:ふじのはな物語 〜大藤まつり2026〜 4月11日~5月20日(ライトアップ:4月18日~5月20日)

kameido tenjin shrine wisteria tokyo

亀戸天神社(東京都江東区)

50本以上の藤が咲き誇る亀戸天神社は、都内でも屈指の藤の名所です。この美しい藤は、歌川広重の浮世絵『名所江戸百景』にも描かれています。毎年開催される「藤まつり」では、夜間に藤棚がライトアップされ、幻想的な風景が楽しめます。屋台も並び、お祭りの雰囲気を盛り上げます。

見頃:4月下旬〜5月上旬
イベント:亀戸天神 藤まつり 4月4日〜(ライトアップ:日没〜21:00)

aichi tennogawa park wisteria

天王川公園(愛知県津島市)

かつて「藤の里」と呼ばれた津島市は、藤の聖地として知られています。天王川公園では毎年「尾張津島藤まつり」が開催され、12種類100本以上の藤を鑑賞できます。特に広さ約5,034平方メートルの広大な藤棚は圧巻です。夜にはライトアップが行われ、屋台も軒を連ねます。

見頃:4月下旬〜5月上旬
イベント:尾張津島藤まつり 4月15日〜29日(ライトアップ:18:30〜21:00)

wisteria japan kansai hyogo osaka

写真提供:白毫寺

白毫寺(兵庫県丹波市)

705年に開基されたと伝えられる白毫寺には、長さ約120メートルの藤棚があります。最大の特徴は、最長で180センチメートルにも達する「九尺藤」です。長く垂れ下がる藤の花の下を歩く体験は、まるで魔法の世界のよう。夜間にライトアップされた姿も格別です。

見頃:5月上旬〜中旬
イベント:白毫寺 九尺藤まつり 4月29日〜5月10日(ライトアップ:21:00まで)

fuji park okayama wisteria Japan

写真提供:岡山県観光連盟

藤公園(岡山県和気町)

和気町の藤公園は、日本一の種類を誇る藤の名所として知られ、約100種類の藤が棚に絡み合っています。約500メートル続く藤のトンネルは圧巻の一言。日本全国、さらには中国や韓国から集められた藤が、紫、ピンク、白と多彩な色で訪れる人を迎えます。見頃の時期には入園料(500円)が必要となります。 

見頃:4月下旬〜5月上旬
イベント:藤まつり 4月下旬〜5月上旬(開花状況により変動、ライトアップ:18:00〜21:00)詳細はこちらを確認してください

omishima fuji park wisteria ehime

大三島藤公園(愛媛県今治市)

宮浦本川沿いに広がる大三島藤公園には、日本有数の規模を誇る藤棚があります。長さ300メートルの藤棚には約160本の藤が植えられ、見事な紫のトンネルを形成します。毎年開催される「藤まつり」では、野点(屋外茶会)や屋台が楽しめます。

見頃:4月下旬〜5月上旬
イベント:藤まつり2026 4月25日(予定)

fujien wisteria fukuoka

河内藤園(福岡県北九州市)

河内藤園は日本を代表する藤の名所の一つで、22種類の藤と2つの広大なトンネルが特徴です。紫や白のカーテンのように垂れ下がるドームの中を歩く体験は、非常に幻想的です。なお、入園には事前の予約(チケット購入)が必要ですのでご注意ください。

見頃:4月下旬〜5月上旬
開園期間:4月18日〜(状況により変更あり)

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