Suicaペンギンの後を継ぐ可能性があるキャラクターたちの正体が、ついに明らかになりました。
9月8日、JR東日本は、長年愛されてきたペンギンのマスコットが来春引退するにあたり、Suicaの新しい「顔」の座をかけて競い合う3体のキャラクターをお披露目しました。数ヶ月にわたる提案と選考を経て、最終決定は一般投票に委ねられることになります。投票は国籍や居住地を問わず誰でも参加可能で、アカウント登録は不要、1人1票まで受け付けており、9月23日まで投票可能です。
候補となっているのは、比較的それと分かるオレンジ色のリス、JR東日本が「ウサギ」と説明する鮮やかな紫色の生き物、そしてどこか不安げな表情を浮かべたオレンジ色の動物です。最後の生き物は、斜め掛けのポーチの中に小さなモグラを忍ばせています。
お気に入りのキャラクターにはこちらから投票できます。

候補A:リス
候補Aは、ありがたいことに非常に分かりやすい「リス」です。オレンジ色で親しみやすい丸みを帯びており、巨大な楕円形の目と額から尻尾にかけて走る黒いラインが印象的な、いかにも企業マスコットらしい佇まいをしています。その一本のラインは線路を表しており、地域とそこを行き交う人々を繋ぐというJR東日本の役割からインスピレーションを得ています。
制作者は、人々の日常にそっと寄り添うフレンドリーな存在としてこのリスを描きました。選考委員会も同様に、その親しみやすさを高く評価しています。

候補B:うさぎ
JR東日本によると、候補Bは「うさぎ」だそうです。鮮やかな紫色で、歯のないニッコリとした口の上に巨大なたれ耳とつぶらな目が配置され、体と同じくらい長い腕を持っています。あるイラストでは、正面を向きながら腕を力強く左右に振っており、あなたに会えて猛烈に興奮しているのか、あるいはこれから何か恐ろしいことをしでかそうとしているかのような印象を与えます。
公式の説明はもう少しマイルドです。制作者によれば、大きな耳は周囲の人々の声に耳を傾ける姿勢を表現しており、うさぎの跳躍力は未来へと飛躍することを意味しているとのこと。紫色にも理由があり、スイスイ進む感覚を表す「青」と、ワクワクする高揚感を表す「赤」をブレンドした配色になっています。
選考委員会は、このうさぎの圧倒的な斬新さを強みの一つと捉え、これほどユニークなキャラクターであれば長年にわたって愛され続けるのではないかと推測しています。

候補C:オレンジの子
候補Cの正体を特定するのはなかなか難解ですが、親しみやすさで言えば随一です。このオレンジ色の生き物は巨大なピンクの耳、長い腕、小さな黒い足を持っています。描かれるイラストによって表情が大きく異なり、ある絵ではどこか不安げに見える一方で、別の絵では小さな相棒とともに両手を突き上げて歓喜しています。
その相棒とは、オレンジ色の生き物のお腹にかかった小さな黒いポーチにすっぽり収まった「モグラ」です。地中の世界しか知らなかったモグラは、新しい場所を見るために新しい友達に抱えられて旅をしています。この一対は、Suicaが使える場所が広がるにつれて、新しい場所へ出かけるワクワク感を表現しています。
このオレンジ色の生き物が一体「何者」なのかは不明のままであり、どうやら意図的にあやふやにされているようです。選考委員会はこのキャラクターの虜になりました。愛くるしい姿と見た目に反した意外な力強さ、そして思わず応援したくなるミステリアスな雰囲気を絶賛。地下で暮らしていた小さな哺乳類に世界を見せてあげようとするその健気な決意にも胸を打たれたといいます。

なぜペンギンはクビになるのか?
しかし、なぜすでに人々に愛されているペンギンを交代させる必要があるのでしょうか? その答えの一つとして、かなり現実的な理由が囁かれています。JR東日本が彼の権利を完全には所有していないという点です。
このペンギンは元々、イラストレーターの坂崎千春氏の絵本の中で誕生したキャラクターでした。電通のアートディレクターである田中知之氏がSuicaのビジュアルアイデンティティを開発する際にペンギンを見出し、当初はサービス開始告知のポスター用に借り出されたものの、あまりの可愛らしさからカード本体のデザインにも採用されたという経緯があります。
その協力関係は25年間続きましたが、キャラクターの権利は現在も坂崎氏、JR東日本、電通の3者で共同保有されています。そのため、ライセンス費用が引退の一因になったのではないかという推測を呼んでいます。JR東日本はこの件について明言しておらず、今回の変更はSuicaの包括的なブランド再定義の一環であると説明しています。
Suicaの継承
いずれにせよ、これらのクセの強すぎる生き物のうち1体が大役を射止めることになります。
最多得票を獲得した候補者は、Suicaの25周年記念日である11月18日に発表される予定です。その後、JR東日本は勝者となる新キャラクターの名前を公募し、2027年4月1日に正式就任となります。
それまでの間、Suicaペンギンは引き続き職務を全うします。JR東日本は「Penguin Years」と題した一連のファイナルキャンペーンで最後の数ヶ月を彩り、2027年3月31日の卒業イベントでその歴史に幕を下ろします。
翌朝、ペンギンは姿を消し、これら候補のうちの1体が新しい顔として君臨することになります。
この記事は、Wakaba Otoによる英語の原文を翻訳・編集したものです。