土曜日、グランドプリンスホテル新高輪にて「クランチロール・アニメアワード2026」が開催され、過去1年のアニメ界を彩った優れた功績を称えるべく、多くのスターやアーティスト、そしてファンが集結しました。 

「アニメアワード」としても知られるこの授賞式は、アニメ配信サービス「クランチロール」が毎年主催しているイベントです。私たちが愛してやまないキャラクターたちに命を吹き込むクリエイターたちの先見性や、忘れがたい偉業にスポットライトを当てています。受賞作品は、専門家からなる審査員団と世界中のファンによる2日間の投票を経て決定されます。今年は、世界中のアニメファンから過去最多となる7,300万票が投じられました。

クランチロールのブランドカラーに染まった「オレンジカーペット」には、ウータン・クランの創設メンバーであるRza、グラミー賞ノミネート経験を持つアーティストのヤング・ミコ、シンガーソングライターのハンナ・バーン、世界的に高い評価を受ける俳優のウィンストン・デューク、K-POPシンガーのベンベン、コスプレイヤーのスニッチェリー、歌手のダナ、お笑いコンビの見取り図など、豪華なゲスト陣が次々と姿を見せました。

今年は授賞式、そしてアニメ業界全体にとっても記念すべき大きな節目となりました。クランチロール・アニメアワードの記念すべき10周年をはじめ、『新世紀エヴァンゲリオン』の30周年、『僕のヒーローアカデミア』の10周年、そして『ユーリ!!! on ICE』の10周年など、数多くのハイライトが祝福されました。 

セレモニーでは、アニメ界のレジェンドたちによる圧巻のパフォーマンスも披露されました。トップバッターを飾ったディーン・フジオカさんは、フィギュアスケートを題材にした大ヒットアニメ『ユーリ!!! on ICE』のオープニングテーマを熱唱。同作は、クランチロールが開催した記念すべき第1回アニメアワードにおいて、初代「アニメ・オブ・ザ・イヤー」を含むノミネートされた全7部門を総なめにする快挙を成し遂げた作品です。

オレンジカーペットに登場した高橋洋子さん | Photo courtesy of Crunchyroll Anime Awards

革新的なアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の30周年を記念し、歌手の高橋洋子さんがエヴァンゲリオン初号機カラーの衣装を身にまとってステージに登壇、時代を超越した名曲「残酷な天使のテーゼ」を披露しました。この楽曲はポップカルチャーに深く根付いており、まだ作品を観たことがない人でさえも、耳にすれば必ずピンとくるほどです。発表から30年が経過した今もなお、2025年のオリコン年間カラオケランキングで3位にランクインするなど、音楽チャートの上位に留まり続けています。

また、日本のロックバンドであるポルノグラフィティとASIAN KUNG-FU GENERATIONも登壇し、それぞれ『僕のヒーローアカデミア』の不朽のオープニングテーマ「THE DAY」と、『NARUTO -ナルト-』の「遥か彼方」をエネルギッシュに演奏しました。 

授賞式を見逃してしまった方のために、各部門の受賞作品および受賞者をここで一挙に紹介します。 

Image courtesy of PR Times

アニメ・オブ・ザ・イヤー – 僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON 

最も栄誉ある「アニメ・オブ・ザ・イヤー」の栄冠は、『僕のヒーローアカデミア』の頭上に輝きました。 

第8期をもって遂に完結を迎えた本作が、この夜最も切望される最高の賞を獲得したことは、ひとつの章の詩的な締めくくりとなりました。シンガーソングライターのザ・ウィークエンドさんから長崎健司監督へトロフィーが手渡されると、制作スタッフ陣からは歓声が上がり、両手を突き上げて喜びを爆発させました。

長崎健司監督 | Photo by Aya Sato

「第1期のアフレコ当時を振り返ると……10年続くシリーズにしようと話していました。このタイトルに関わることができたことを、本当に誇りに思います」と、『僕のヒーローアカデミア』の長崎健司監督は語りました。

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最優秀長編アニメ賞 – 劇場版「鬼滅の刃」無限城編

劇場公開された劇場版『鬼滅の刃』無限城編は、世界中で絶賛の嵐を巻き起こし、興行収入を大きく伸ばしました。日本国内では408億円を突破し、長年『千と千尋の神隠し』が保持していた邦画アニメの歴代最高興行収入記録を塗り替える歴史的快挙を遂げています。

外崎春雄監督(右)と、撮影監督・特撮ディレクターの寺尾優一氏(左) | Photo by Aya Sato

「このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。『鬼滅の刃』を一緒に作り上げてくれたスタッフの尽力があってこその受賞です。これからも全力で邁進してまいります」と、外崎春雄監督は喜びを述べました。

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最優秀継続シリーズ賞 – ONE PIECE

1999年の放送開始以来、『ONE PIECE』は1,000話を超えるエピソードを積み重ね、今なおその記録を更新し続けています。この驚異的な偉業は、作品を支え続ける熱狂的なファンベースの存在だけでなく、それを可能にしてきた無数のクリエイターたちの賜物です。「麦わらの一味」の求心力は国境や世代を超え、映画化や実写ドラマ化など、多岐にわたるメディアプラットフォームへと拡大を続けています。

伊藤聡監督 | Photo by Aya Sato

「多くの現場スタッフ……そして特に若いアニメーターたちの熱量と力が、今シーズンをこれほどまでに輝かせてくれました」と、伊藤聡伺監督は語りました。

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最優秀新シリーズ賞 – ガチアクタ

アニメーション制作会社ボンズが手掛けた『ガチアクタ』は、2025年12月に第1期の放送を終えたばかりの注目作です。新しい作品であるにもかかわらず、今回のクランチロール・アニメアワードで複数の賞をさらう大健闘を見せました。

菅沼芙実彦監督 | Photo by Aya Sato

「今回が初めての監督作品だったのですが、プロデューサーがこのチャンスを私に与えてくれました。何よりもまず彼に感謝を伝えたいです。私たちはこのプロジェクトに本当にすべてを注ぎ込みました」と、菅沼芙実彦監督は感謝の言葉を述べました。 

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最優秀オリジナルアニメ賞 – LAZARUS ラザロ

2025年春シーズンに放送を開始した『LAZARUS ラザロ』は、MAPPAとSOLA ENTERTAINMENTが制作したオリジナルストーリーです。日本ではテレビ東京、海外ではAdult Swimの編成枠で同時放送され、国内外のファンを魅了しました。

松永理人プロデューサー(左)とジョセフ・チョウ プロデューサー(右) | Photo by Aya Sato[/caption>
「数々の素晴らしい傑作がひしめき合う中で、この『LAZARUS ラザロ』が受賞の栄誉に預かり、非常に驚いています。オリジナルアニメを制作し、こうして評価していただけたことを心から嬉しく思います」と、渡辺信一郎監督の代理として登スンしたジョセフ・チョウ プロデューサーは、松永理人プロデューサーと共に喜びを語りました。

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最優秀アニメーション賞 – 俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-

昨年のクランチロール・アニメアワードでは、最高賞である「アニメ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した『俺だけレベルアップな件』。待望の第2期でもその勢いは衰えず、すでに複数の部門で賞を獲得しています。

中重俊祐監督 | Photo by Aya Sato

「昨年に引き続き、今年もこの栄えあるステージに立たせていただけることを、大きな喜びと感じています」と、中重俊祐監督は語りました。

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最優秀監督賞 – 筆坂明規、長沼範裕

『薬屋のひとりごと』は、国内の配信プラットフォームで常にトップにランクインし、テレビ放送でも圧倒的な支持を集め続けています。その高い人気からさまざまなイベントやコラボレーションも展開されており、昨年はユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのタイアップが大きな話題を呼びました。

筆坂明規監督 | Photo by Aya Sato[/caption>
筆坂明規監督は、トロフィーとともに主人公・猫猫(マオマオ)の小さなぬいぐるみを嬉しそうに掲げて登壇しました。 
「このような素晴らしい賞をいただけるとは思ってもみなかったので、本当に驚いています。私は『最優秀監督賞』の受賞者としてここに立っていますが、この作品を作り上げたすべてのスタッフ、関わってくださったすべての方々と共に、全員でいただいた賞だと思っています」と、筆坂監督はスピーチを締めくくりました。

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最優秀異世界アニメ賞 – Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season

キャラクターだけでなく、視聴者をも未知の世界へと誘う「異世界」ストーリー。

人気シリーズの第3期となる本作は、突如ファンタジーの世界へと召喚された引きこもりの少年が、失った大切な人々を蘇らせる「死に戻り」の能力を手に入れ、過酷な運命に立ち向かっていく姿を描いています。

篠原正寛監督 | Photo by Aya Sato

「この賞は、スタッフ、キャスト、誠に製作委員会が文字通り一つになって全力で取り組んだ結果です。そして何より、私たちを応援し続けてくださる視聴者やファンの皆さんのおかげです。皆さんの声があるからこそ、私たちは前を向いて進むことができます」と、篠原正寛監督は感謝を語りました。 

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最優秀アニソン賞 – 米津玄師「Iris Out」

米津玄師の『Iris Out』は、劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌です。
この楽曲は、YOASOBIによる爆発的ヒットを記録したアニメ主題歌『アイドル』の記録を塗り替え、日本の音楽チャート史上最速で1億回ストリーミング再生を突破するという歴史的な快挙を成し遂げました。

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最優秀作曲賞 – 劇場版「鬼滅の刃」無限城編

『鬼滅の刃』の快進撃を支える劇場版の世界的成功の裏には、ストーリーに圧倒的な躍動感と深みを与える力強い劇伴音楽の存在があります。 

作曲家の椎名豪氏 | Photo by Aya Sato[/caption>

「本当に多くの方にこの作品を観ていただきました。何度も劇場に足を運んで楽しんでくださったからこそ、この熱量が世界中に広がっていったのだと思います。私自身、海外へ行く機会が数多くありますが、特にここ5年ほどで日本の素晴らしいコンテンツが世界へ浸透しているのを肌で感じています。これはアニメが果たした大きな貢献であり、これからもぜひ日本の作品を応援し続けていただきたいです」と、作曲家の椎名豪氏は熱く語りました。

その他の部門の受賞一覧

最優秀キャラクターデザイン賞 – ガチアクタ

最優秀背景美術賞 – ガチアクタ

最優秀ロマンス作品賞 – 薫る花は凛と咲く

最優秀コメディ作品賞 – ダンダダン 第2期

最優秀アクション作品賞 – 俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-

最優秀ドラマ作品賞 – 薬屋のひとりごと 第2期

最優秀日常系作品賞 – SPY×FAMILY Season 3

最優秀主演キャラクター賞 – 猫猫(マオマオ)

最優秀助演キャラクター賞 – 爆豪勝己

「何があっても守りたい」キャラクター賞 – アーニャ・フォージャー

最優秀オープニング映像賞 – On The Way

最優秀エンディング映像賞 – I

最優秀声優賞

(日本語)- 悠木碧

(アラビア語)- Tariq Obaid

(ブラジル・ポルトガル語)- Charles Emmanuel

(カスティーリア・スペイン語)- Carles Turel

(英語)- Lucien Dodge

(フランス語)- Bastien Bourlé

(ドイツ語)- Gerrit Schmidt-Foß

(イタリア語)- Mosè Singh

(ラテンアメリカ・スペイン語)- José Antonio Toledano

(ヒンディー語)- Abhishek Sharma


この記事は、Aya Satoによる英語の原文を翻訳・編集したものです。