「ミシュランガイド京都・大阪 2026」において、明治時代に創業し100年以上の歴史を持つ老舗が、二つ星から三つ星へと昇格しました。京都・花背の山中に1890年代に開業した料理旅館美山荘は、2010年に初めて一つ星を獲得し、2011年からは二つ星を維持してきました。京都に新たな三つ星レストランが誕生するのは、実に6年ぶりのことです。

美山荘について

歴史あるこの料理店は、「摘草料理」と呼ばれる最高級の日本料理を専門としています。それは、山や野に自生する野草やハーブ、花々を直接摘み取り、季節感を最大限に引き出した素朴で力強い料理スタイルです。そのルーツは、春の訪れを祝うために野に出て若菜を摘んだ、平安時代の貴族たちの古雅な遊びにあります。花背の山々の自然を映し出すように、提供される一皿一皿は季節とともに移ろい変わります。

美山荘はもともと、春日大社に仕える社家の家系が営む宿坊として始まりました。1937年からは、宿泊施設を併設した料理旅館としての営業を開始。長い年月を経て、伝統的な本膳料理から、現代的で革新的、かつサステナブルな料理へと進化を遂げてきました。深い谷間に位置し、生い茂る森と険しい山々に囲まれたこの場所は、数寄屋造りの名工・中村外二の手による美しい建築でも知られています。

ミシュランガイド 2026:京都・大阪版 概要

花背の地を拠点とする美山荘は、現在、京都でミシュラン三つ星を獲得している6軒の飲食店の一つとなりました。「未在」「瓢亭」「祇園 さゝ木」といった名店と肩を並べる快挙です。京都市内には二つ星レストランが19軒あり、今回の最新版では「獨歩」「徳ハ本也」「東山 吉寿」「室町 唯」の4軒が新たに昇格しました。また、12軒の新しい一つ星(合計73軒)、3軒の新しいビブグルマン(合計47軒)、そして14軒の「セレクテッドレストラン」が新たに加わりました。

一方、大阪では「太庵」「柏屋 大阪千里山」「HAJIME」の3軒が、市内で最高評価の三つ星を維持しています。二つ星は、新たに昇格した懐石料理の「照屋」を含む12軒。一つ星には7軒が新登場し、合計で66軒となりました。大阪には合計479軒の掲載があり、そのうちビブグルマンは59軒(新規9軒)、名声あるガイドに初登場したセレクテッドレストランは16軒を数えます。