日本の「小京都」として親しまれている金沢は、第二次世界大戦中に大きな破壊を免れた数少ない大都市の一つです。そのため、江戸時代の建築物や文化的遺産が今なお数多く残っています。石川県に位置するこの魅力的で素朴な街は、金箔の生産、保存状態の良い茶屋街、そして日本三名園の一つがあることで知られています。多彩な美術館や豪華な食事の選択肢があり、数日かけてじっくり探索したい場所ですが、あいにく私たちには24時間しかありませんでした。

ハイアット セントリック 金沢
今夜の宿泊先は、今年開業5周年を迎えるハイアット セントリック 金沢です。金沢駅から徒歩2分の場所にあり、館内には100点以上の作品が展示されているギャラリーのようなホテルです。そのほとんどが石川県在住、あるいは県にゆかりのある作家によって制作されたものです。チェックイン後、スタッフの方が展示作品のいくつかを案内してくれました。エントランスにある、紺色のキャンバスにハサミや道具などの金属で形作られた大きな金箔の松の木から始まり、色鮮やかな九谷焼の皿や、金沢出身でウサギをこよなく愛した作家・泉鏡花にちなんだウサギの像など、見どころが満載でした。

また、14階の「ルーフテラスバー」のインテリアにも、印象的なアート作品が織り込まれています。洗練されたデザインと鮮やかなアクセントが融合したこの場所は、夕暮れ時の最初の一杯を楽しむのに最高のスポットです。暑い日でしたが、テラス席に座って金沢に沈む夕日を眺めました。爽やかなシャンパン・ピニャコラーダと、それに続くクラシックなダイキリを片手に壮大な景色を堪能。心地よいソファでそのまま夜を過ごしてしまいそうでしたが、レストラン「FIVE – Grill & Lounge」でのディナーの予約がありました。
3階に移動し、北陸の地元食材を使ったインターナショナルなエッセンスが光る豪華なコース料理をいただきました。アミューズから能登牛サーロインのグリルまで、どの皿も盛り付けが美しく、天国のような味わいでした。さらに素晴らしかったのがワインペアリングコースで、一杯ごとに料理の風味と食感が引き立てられていました。お腹も心も満たされ、少し酔いも回ったところで、非常に心地よい一日の締めくくりとなりました。

黄金の体験
翌朝は駅周辺の散策からスタートしました。駅には「もてなしドーム」と呼ばれる印象的なガラス構造や、伝統的な和太鼓の「鼓」をモチーフにした美しい「鼓門」があります。その後、ホテルに戻り、絶品のエッグベネディクトを含む充実したビュッフェ朝食を楽しみ、午前のメインイベントへ。ひがし茶屋街にある築200年以上のギャラリーショップ「かなざわ、しつらえ」での金箔貼り体験です。今回は、約1,200枚もの金箔が施された世界に一台の「ラッキー金箔タクシー」を予約して向かいました。

タクシーで華やかに到着した後、北陸の高品質な工芸品を展示する「かなざわ、しつらえ」のギャラリーを見学しました。その後、2階のワークショップスペースへ。私たちのミッションは、黒漆塗りの皿に「金色の朧月」を飾ること。繊細ですが分かりやすい工程で、先生の丁寧な指導のおかげでスムーズに進めることができました。完成品を持ち帰れるのは大きな喜びです。皿が乾くのを待つ間、爽やかな抹茶と伝統的な和菓子をいただきながらリラックスしました。
ワークショップの後は、ひがし茶屋街を散策しました。石畳の路地と、格子戸が美しい茶屋が建ち並ぶこのエリアは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。趣のある街並みには様々な土産物店やカフェが並んでおり、内部を見学できる「志摩」や「懐華樓」などの茶屋もあります。朝食が盛りだくさんだったのでランチはパスしましたが、「箔一」で金箔が贅沢に貼られたソフトクリームを堪能しました。

金沢城
金沢城と兼六園
ひがし茶屋街から徒歩約15分で金沢城公園に到着します。日本には他にも印象的な城が多くありますが、歴史的背景や兼六園への近さを考えると、ここは一見の価値があります。約300年にわたり加賀藩主・前田氏の居城だったこの場所で、特に歴史を感じさせるのが石川門と、それぞれ1788年と1858年に再建された三十間長屋です。他の部分は1881年の焼失後に復元されたもので、園内の随所にある案内板でその歴史を学ぶことができます。

城の歴史に欠かせないのが兼六園です。かつては藩主たちの庭園でしたが、明治維新後の廃藩置県を経て、1874年に一般公開されました。「兼六」という名は、宋代の詩人・李格非が提唱した、優れた景観が備えるべき6つの属性(宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望)を兼ね備えていることに由来します。11ヘクタールを超える広大な敷地を持つ兼六園は、まさに日本三名園の名にふさわしい場所です。
見どころは、不老長寿の象徴である蓬莱島が浮かぶ「霞ヶ池」や、池のほとりに立つ二本脚の石灯籠「徽軫灯籠(ことじとうろう)」です。また、規模は小さいながらも趣のある「瓢池(ひさごいけ)」や、高さ4.1メートルの海石塔の背後に流れる「翠滝(みどりたき)」も絶景です。園内には8,000本以上の樹木と180種以上の植物があり、日本最古と言われる噴火や1774年築の趣ある茶屋も残されています。

再び駅へ
当初は、レアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』で有名な金沢21世紀美術館で旅を締めくくる予定でした。しかし、暑い中庭園を歩き回って少し疲れてしまったので、予定を変更して駅へ戻りました。新幹線に乗る前にショッピングと食事を楽しむことにしました。金沢での最後のご馳走には、回転寿司の「すし玉」を選びました。美味しくて手頃な価格の寿司は、非常に充実した金沢24時間の旅を締めくくるのに最高の選択でした。