日本には「うちが一番」と名乗る温泉地が数えきれないほどあります。ぜいたくさを売りにするところもあれば、ノスタルジーを前面に出すところ、そして 箱根 や 熱海 のように東京からのアクセスの良さを武器にするところもあります。そんな中、2026年も草津温泉が日本の「一番好きな温泉地」に選ばれ、3年連続の快挙となりました。
じゃらんリサーチセンターによる全国調査によると、草津は全国333の温泉地を抑え、3年連続でランキング首位を獲得。1万2,500人以上に「最も再訪したい温泉地はどこですか?」というシンプルな質問が投げかけられました。

草津温泉が特別な理由
草津は群馬県にあり、日本中部の山間部、標高1,200メートルの高地に位置します。東京からは約3時間。到着して多くの人が最初に気づくのは「におい」です。草津の硫黄泉は町全体に独特な硫黄の香りを漂わせ、特に中心部では顕著です。また草津は、日本一の自然湧出量を誇ることでも知られ、毎分3万2,000リットル以上の湯が湧き出しています。

草津の湯畑(「熱い湯の畑」)
町の中心にあるのが湯畑、いわゆる「湯の田」です。ミネラル分をたっぷり含む濃い温泉がここで勢いよく湧き出し、木製の樋を流れて自然に冷まされながら、町の各温泉施設へと運ばれていきます。さらに草津といえば湯もみ。冷水を加えずに湯温を下げる伝統技法で、大きな木の板で湯をリズミカルにかき混ぜます。民謡や踊りのショーとともに、一般向けに1日6回披露されています。
入浴スポットも充実しています。西の河原露天風呂は日本最大級の露天風呂のひとつで、特に冬、雪に囲まれた湯けむりの景色が人気です。大滝乃湯は美肌効果で知られる湯船がそろい、白旗の湯、千代の湯、地蔵の湯といった小さな共同浴場は、街歩きの途中でも気軽に立ち寄れます。

湯もみの儀式
滞在中は温泉まんじゅうで小腹を満たし、熱いうどんや川魚の塩焼きなどの郷土料理もぜひ。小さなお土産屋をのぞいたり、湯上がりに浴衣でそぞろ歩きをしたりするのも草津の醍醐味です。暖かい季節には近くに手軽なハイキングコースがあり、冬はスキー場がもうひとつの目的になります。

大分県の由布院温泉
旅する価値のある、注目の温泉地
草津が「最も再訪したい」ランキングで首位となった一方、調査では、静かに熱狂的ファンがいる温泉地や、いつか行きたいと憧れられている温泉地も浮き彫りになりました。
大分県の由布院温泉は「夢の目的地」部門で1位。まだ行ったことはないけれど、いつか訪れたい場所として支持を集めました。銀山温泉も上位に入り、ガス灯が並ぶノスタルジックな街並みや、朱色の可愛らしい橋など、絵はがきのような風景で知られています。また別府は多彩な温泉体験が評価され人気が上昇。5位の箱根は、東京からのアクセスの良さで引き続き多くの旅行者を惹きつけています。
さらに調査では「隠れた名湯」も分析。実際の訪問者数に対して、どれだけおすすめされているかを加味して算出しました。秋田の乳頭温泉郷が再び際立ち、秘湯感あふれる雰囲気、自然に囲まれた環境、そして心身がほどけるような湯が称賛されています。