東京で駅の近くに住むには通常それなりのコストがかかりますが、中にはまだお買い得なエリアも存在します。リクルートが不動産プラットフォーム「Suumo」のデータに基づき実施した新しい調査では、東京23区内の駅から徒歩15分圏内にある中古マンションの売出価格を分析しました。

この調査では、単身者向けの20〜50平方メートルと、カップルやファミリー向けの50〜80平方メートルの2つの住居サイズに焦点を当て、東京の不動産市場において最も手頃なエントリーポイントとなる駅を特定しました。その結果、都心へのアクセスが驚くほど良好でありながら、都の北部や南部に予算に優しい街が点在していることが明らかになりました。

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大田区の住宅街

単身者に優しい手頃な街

西馬込

単身バイヤーにとって、東京23区内で最も価格が低い駅は西馬込で、中古マンションの平均価格は約3,045万円でした。大田区に位置するこの駅は、都営浅草線の南端にありますが、都心へのアクセスは非常に便利です。 

新橋駅まで約20分という立地ながら、静かな住宅街が広がっています。また、歴史的な文士村としても知られ、20世紀初頭にはノーベル賞作家の川端康成をはじめ、多くの作家や芸術家が居を構えた場所でもあります。

板橋本町と板橋区役所前

東京北部にあるいくつかの駅も、市内で最も手頃なエリアにランクインしています。板橋本町駅と板橋区役所前駅は、都営三田線を利用して大手町駅などのビジネス拠点まで約20分でアクセス可能です。

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大山で人気の商店街「ハッピーロード大山」

大山

一方、大山駅は活気ある地元の商店街と昭和レトロな雰囲気で際立っています。「手頃な価格」が必ずしも「利便性の欠如」を意味しないことを証明しています。

有名な柴又エリアにある帝釈天参道

カップルやファミリーに優しい手頃な街

より広い住まいを探す場合、手頃な駅はさらに北や東へと移ります。1位を分け合ったのは、柴又駅と西新井大師西駅の2駅で、ファミリー向けマンションの平均価格は約3,580万円でした。

柴又

葛飾区にある柴又は、柴又帝釈天周辺のノスタルジックな下町情緒あふれる街並みで有名です。寺院へと続く伝統的な参道商店街は、東京では珍しい独特の落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

西新井大師西

一方、西新井大師西駅は足立区の日暮里・舎人ライナー沿線にあります。路線自体は比較的短いですが、西日暮里駅や日暮里駅を通じて主要なルートへスムーズに乗り換えが可能です。

区ごとに見る東京の割安エリア

広い視点で見ると、東京23区内の手頃な物件は特定のエリアに集中する傾向があります。カップル・ファミリー向けでは足立区の駅がランキングを独占し、単身向けでは板橋区、大田区、荒川区が頻繁に登場します。

これらの街は、渋谷や銀座のような最先端のエリアからは少し離れていますが、その分、広い間取り、静かな通り、そして驚くほど効率的な電車通勤といったメリットを享受できます。人気の高いエリア以外にも目を向ければ、比較的安価な選択肢がまだ存在していることを示唆しています。