バンダイナムコは5月15日に開催された「ガンダムカンファレンス SPRING 2026」にて、東京・お台場にある「実物大ユニコーンガンダム立像」の公開を2026年8月末に終了することを発表しました。2017年9月に江東区のダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場に設置されて以来、展示終了を迎えるときには、8年11ヶ月にわたりこの地に立ち続けたことになります。
フィナーレを飾るため、主催者は最後の数ヶ月間、立像に新しいデザインのデカール装飾を施す予定です。また、8月の最終展示日に向けて、一連のフィナーレイベントや記念アクティビティの開催も計画されています。
ユニコーンガンダム立像とは?
この立像は、福井晴敏の小説をアニメ化した『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』に登場する主役モビルスーツを再現したもの。OVA版は2010年に、シリーズの核心である「宇宙世紀」の新たな章として展開を開始しました。
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の出来事から3年後を舞台に、地球連邦軍と「袖付き」と呼ばれるネオ・ジオン残党組織との抗争の中、純白の実験用モビルスーツ「ユニコーンガンダム」を操縦することになった主人公バナージ・リンクスの物語が描かれています。
ユニコーンガンダムの全高は19.7メートルで、以前同地に設置されていた初代「RX-78-2 ガンダム」の18メートルよりも高く、重量は約49トンに達します。
機体には50箇所の発光ポイントがあり、夜間の演出では「ユニコーンモード」から「デストロイモード」への変身を可能な限り忠実に再現。駆動ギミックによって頭部の角が開閉し、顔の構成が変化するほか、肩、腰、膝の装甲パネルが展開します。

次なる新ガンダム立像の発表はあるか?
バンダイナムコはお台場の後継機について言及しておらず、5月15日の発表でもユニコーンの撤去は「引き継ぎ」ではなく「フィナーレ」として位置づけられました。しかし、そのタイミングは様々な憶測を呼んでいます。
お台場のロケーションは、過去にも2009年から立っていた初代RX-78-2が2017年にユニコーンへと入れ替わった経緯があります。さらにバンダイナムコは現在、2029年のシリーズ45周年という節目に向けて、着々とプロジェクトを公開している最中です。これには1979年の初代シリーズのリマスター版や、『新機動戦記ガンダムW』の新プロジェクト、そして日本国内で計画されている施設「ガンダムランドマーク構想」などが含まれます。
こうした背景を考えると、まだ公式な発表はないものの、ユニコーンに代わる新たな立像が登場する可能性は高いと言えるでしょう。
「ガンダム」シリーズ、世界的大ヒットの裏側
お台場での展示終了を迎える一方で、ガンダムシリーズは世界的な商業展開を拡大し続けています。1979年4月7日に初代『機動戦士ガンダム』のアニメが誕生して以来、同シリーズは90作品以上を世に送り出してきました。バンダイナムコはこの豊富なアニメ作品を中心に、グッズ、ビデオゲーム、アミューズメント施設、音楽など、幅広いビジネスエコシステムを構築しています。
カンファレンスで共有された数値によると、「ガンプラ」として親しまれるプラモデルの累計世界出荷数は8億個を突破し、「ガンダムカードゲーム」は世界で6億3000万枚以上を発行。デジタルメディアにおいては、2025年にリリースされたモバイルタイトル『SDガンダム ジージェネレーションエターナル』が、ローンチから1年足らずで世界累計800万ダウンロードを記録しました。
毎年開催される「ガンダムカンファレンス」は、バンダイナムコがこうしたビジネスの進捗を報告し、今後のプロジェクトを発表するための主要なプラットフォームです。昨年の配信では、『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』の発表や、大阪・関西万博へのパビリオン出展などが注目を集めました。
ユニコーンガンダムの撤去によって、東京におけるガンダムの象徴的な拠点は姿を変えることになりますが、エンターテインメントの各分野における展開は今後も勢いを増していくでしょう。