東京の街には魅力的な本屋が溢れていますが、国内最大級の品揃えを誇る場所といえば、本の街として知られる「神保町」をおいてほかにありません。100店をはるかに超える古書店や個性豊かな本屋、そして趣のある喫茶店が軒を連ねるこの街は、すべての本好きにとって真っ先に訪れるべき聖地と言えるでしょう。
100年以上前の貴重な和本との一期一会を求めている人も、アメコミやマンガの世界にじっくり浸りたいオタク心を満たしたい人も、神保町の路地を歩けば本への愛と欲望をそそる宝物に必ず出会えるはずです。
今回は、神保町を訪れたらぜひ足を運びたい、おすすめの個性派書店5選をご紹介します。

magnif
粋なカフェやアットホームな飲食店が立ち並ぶ神田すずらん通りの角に、magnifは暖簾を掲げています。「Zinebocho」の愛称でも親しまれる同店は、鮮やかなイエローのファサードが目印で、店内に並ぶポップなZINEや雑誌への期待感を高めてくれます。レトロな雑誌、特にファッション誌がお好きな本好きの方なら、棚にぎっしりと詰まったコレクターズアイテムをじっくり眺めるための時間を十分に確保して訪れるのがおすすめです。Vogue、Esquire、Bazaarといったヴィンテージ誌をはじめ、懐かしの不朽の名作誌がずらりと並びます。
また、コーヒーテーブルに置くだけで絵になるヴィンテージ写真集のコレクションも豊富です。この小さな古書店の限られた空間からは想像もつかないほど、時代を超えた日本のファッション誌のクロニクルが充実しています。ファッション、アート、デザインの歴史に深く浸りたい方には外せない名所です。

@ワンダー
通りに面した店頭に本がぎっしり詰まった屋外本棚を構える、この界隈でも数少ない古書店の一つであるアットワンダーは、それだけでも訪れる価値が充分にあります。この個性的で風情ある店頭の本棚から何とか目を離して店内に一歩足を踏み入れると、日本語版・原書版を問わず、膨大なマーベルコミックスのコレクションが出迎えてくれます。マーベルの大ファンであるかどうかにかかわらず、その圧巻の品揃えには誰もが息をのむはずです。
さらに奥へと進むと、限定品や当時の半券を含む、映画ポスターやメモラビリアの大コレクションが広がっています。2階には可愛らしいカフェが併設されており、最高の一杯を味わいながら、たった今手に入れた本たちのページをめくる至福のひとときを過ごせます。

北沢書店
神田神保町の大通りをさらに進むと見えてくるのが、貴重な洋書や洋文学・学術書の宝庫として知られる北沢書店です。かつてはビルの1階と2階の両方を占めていましたが、現在は螺旋階段を上がった2階が入口となっています。ドアを開けると、ほの暗く落ち着いた空間が広がり、床から天井まで世界中のノンフィクションや洋書で埋め尽くされています。
親しみやすい作品を探している方には、ペンギン・クラシックスの名著も多数取り揃えられています。重厚な図書館のような雰囲気と温かみのあるクラシカルな空間は、まさにクラシックな学術書ファンにとって夢のような場所です。

矢口書店
日本は数々の名作映画を生み出してきたことで知られていますが、創業100年を超えるこの老舗古書店がそれを証明しています。1918年に創業し、1934年に現在の場所に移転した矢口書店は、映画や演劇に関する膨大なコレクションで最もよく知られていますが、舞台芸術や伝統芸能などの文化書も所狭しと並んでいます。矢口書店のコレクションは書籍だけにとどまりません。映画の台本、古写真、パンフレット、ポスターなど、日本のスクリーンや舞台を彩った歴史の貴重な資料が揃っています。
名物の屋外本棚が目を引く矢口書店は、日本の芸能・演劇史のタイムラインを歩くかのような体験ができる、神保町めぐりには絶対に欠かせないスポットです。

Bohemians Guild(ボヘミアンズ・ギルド)
神田すずらん通りに戻ると見えてくるのがボヘミアンズ・ギルドです。天井からの温かい照明の光に包まれた店内は、東京のような大都市の喧騒から離れて静かに本と向き合うのに最高の空間です。神保町の他の店舗とは一線を画し、創業100年以上を誇る同店は、美術・デザインのあらゆる分野をはじめ、哲学、建築、さらには現代アートに特化した書籍を圧倒的な品揃えで取り揃えています。初版本やサイン本、豪華な大型写真集など、お財布とコーヒーテーブルの限界を試されるような魅力的な本に出会えます。
この記事は、 Jonny Gleasonによる英語の原文を翻訳・編集したものです。