過去6か月の間に、東京では海外で高い評価を受けるコーヒーショップが相次いでオープンし、コーヒー愛好家たちに新しい味と体験をもたらしています。110年以上の歴史を誇るモロッコの老舗から、日本初上陸のイタリアのスペシャルティブランドまで、今訪れるべき注目の5店舗をご紹介します。さらにボーナスとして、素晴らしいコーヒーを提供するフランスのワインバーもピックアップしました。

Bacha Coffee(バシャコーヒー)

12月のオープン以来、銀座で大きな話題となっているのが Bacha Coffee です。モロッコにルーツを持つこのラグジュアリーブランドは、1世紀以上の歴史を誇ります。1910年にマラケシュのダール・エル・バシャ内で誕生し、チャーリー・チャップリンやウィンストン・チャーチル、フランクリン・ルーズベルトといった著名なゲストを魅了してきました。

日本初上陸となったこの店舗は、1階に35か国から集められた200種類以上の100%アラビカ豆のスペシャルティコーヒーを販売するブティック、そして2つのフロアにまたがる40席のコーヒールームで構成されています。私は今回「セヴィルオレンジコーヒー」を選びました。熟したオレンジのアロマが香る、カカオのニュアンスを含んだミディアムローストで、ラズベリーとシナモンのクロワッサンとの相性は抜群でした。

Vannelli Coffee(バンネリコーヒー)

イタリアのスペシャルティコーヒーブランド Vannelli Coffee が、2026年2月5日、表参道に世界初のフラッグシップショップをオープンしました。創業者は、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップに3度出場したジャコモ・バンネリ氏と、ヨーロッパのラテアート史上最年少王者のピエトロ・バンネリ氏の兄弟です。小林木工と提携し、スタイリッシュな空間で多彩なコーヒーを提供しています。

カウンターに隠された可動式のコーヒーショーケースは、没入感のある体験を演出。香りを嗅ぎ、産地や品種、テイスティングノートが記されたカードを読みながら豆を選ぶことができます。私は「パナマ ジャンソン・アルプス ゲイシャ ナチュラル ロット1016」をセレクトし、デザートの濃厚なティラミスと共に贅沢なひとときを過ごしました。

SAMAA_(サマア)

2025年10月に三軒茶屋の上馬にオープンした SAMAA_は、コーヒーへの情熱を通じて日本とインドネシアを繋ぐシックなスポットです。元ブルーボトルのブランドキュレーター村上雄一氏と、インドネシアの起業家エドガー・ホンゴ氏が手掛け、築70年の建物を活かしたリノベーション空間となっています。

おすすめは、コーヒーをミルクに長時間浸して作る「スーパー・ミルク・ブリュー」。また、一風変わった体験を求めるなら、インドネシアの伝統的な飲み物「ジャムウ・ショット」も外せません。ターメリックや生姜、ハーブをブレンドしたこの飲み物は、独特の力強い味わいだけでなく、古くからその健康効果でも親しまれています。

Mia Mia(マイア マイア)

人々が集い、語り、音楽を聴くコミュニティカフェとして東長崎で人気を博している Mia Mia。オーストラリア人バリスタのヴォーン・アリソン氏と妻の理恵氏は、2025年9月、伝統工芸の街として知られる蔵前に待望の2号店をオープンしました。

築120年の精米店を美しく改装した店舗は、アートのようなクリーミーなラテが自慢。ほんのり甘く、遊び心のある名前の「レオナルド・ディカプチーノ」は特におすすめです。夜はバーとしても営業し、レコードの音色をバックにゆったりとした時間を過ごせます。2階には宿泊施設も併設されています。

Liwei Tokyo(リウェイ・トウキョウ)

築地の新富町駅近くにオープンした Liwei Tokyo は、台湾出身のラテアート世界王者、リウェイ・シュエン氏が手掛けるカフェ。高田馬場、新宿御苑、日本橋に続く4店舗目で、台湾の伝統的なフレーバーと日本の現代的なコーヒー文化を融合させています。

ここでぜひ試してほしいのが、竹炭を加えたエスプレッソベースの「ブラックラテ」です。滑らかな口当たりで、台湾風の濃厚なプリンとの相性が抜群。夜には「エスプレッソ・マティーニ」やフルーティーな「レッド・グアバ・ポイズン」といったカクテルも楽しめます。

番外編:Apéro Aoyama Winebar & Table

最後にご紹介するのはコーヒー専門店ではありませんが、ブランチで提供される絶品のコーヒーが評判の Apéro Aoyama です。12月に南青山でリニューアルオープンしたこのワインバーは、フランスの人気ブランド「クチューム(Coutume Café)」の共同創設者、アントワーヌ・ネティアン氏が焙煎した豆を使用しています。

豊富なワインセレクションが最大の魅力で、好みを伝えればソムリエが料理に最適な一杯を選んでくれます。日本のエッセンスを取り入れた季節のフランス料理と共に、特別なブランチタイムを楽しめます。